本日 257 人 - 昨日 320 人 - 累計 680211 人
  • 記事検索

RSS

【特別投稿】大腸カメラ検査初体験記

大腸カメラセット今回は、バンドの話でも、音楽の話でも、野球の話でもなく…。


今年10月に60歳にして、初めて大腸カメラ検査を受けました。

受ける前は、さまざま不安もありましたので、そういう人のために少し書き残しておこうと思います。


【病歴】

まず、私がどのような健康状態だったかというと、

社会人になってからは、まぁまぁブラックな企業で、“社内一タフ”とまで言われ、自分でもそれを信じていた。

38年の社会人生活で、病欠は5回のみ(最近のコロナ感染も含む)。

「5回もあるじゃん」と思う方もいらっしゃるかもしれないが、7年半に1回という計算になるとなかなかだ。


そのうちの1回(人生2回目の欠場)は39歳の時に突如大量に吐血し、救急車で運ばれ、入院するハメになった。

重度の十二指腸潰瘍だった。どうやら、私は潰瘍の痛みを感じないタイプのようで、

胃や十二指腸に潰瘍ができては、気づかないまま自然治癒していたようだ。

それが掘れて掘れて、血管まで穴が開き、突如大量吐血になった。

しばらくは、わずかの時間頭を起こしていると失神してしまうくらい、血が少なくなってしまった。

その時にピロリ菌の除菌をしたため、20年以上にわたり、再発していない。。たぶん…。

だが、しかし私の自分の体力への過信が崩れ去った。


その時に胃カメラで、十二指腸に空いた穴を「ホッチキスで止めるようなもの」という処置を受け、その後も経過観察で、入院中と通院後も何度か胃カメラは経験した。

あの吐き気は辛くて、嫌だったし、今でもできるものなら受けたくない。


40歳を超えてからは、高血圧、糖尿病と引っ掛かり、薬を飲んでいるが、特に自覚症状はない。

28歳までは、ほぼ夜勤、30歳~55歳は、平日は4時間程度の睡眠、徹夜したり、3週間休みなしとか、ザラにあり、

自宅でも人知れず仕事したりとか…、私自体を企業としたら、働いてくれる私の臓器やら様々な組織たちは、とんだブラック企業で働かされていることになる。。そりゃ、悲鳴もあげるか??

ようやく、そんな生活を改めた…という還暦60歳。


【経緯】

年に1度の会社の健康診断。数値は、まぁ上記の次第でよくないが、、

今年に限って、今まで引っ掛かったことのない潜血便で2回中1回が引っ掛かってしまった。

それで“がん”という可能性は、3とか5%程度のようなのだが、、

言われてみれば、なんか下腹にちょっと鈍痛があるような気がするし、、

最近、食後胃もたれするし、しつこいものを食べると気持ち悪くなることもあるような…

単に年のせいと思っていたが、こうなると気になるといえば気になる。


もう60歳なので、まずまずは生かしてもらったとは思うが、障がいのある娘を残して、まだ死ぬわけにもいかない。

通院している病院にこの結果をみせたところ、、案の定「大腸カメラ検査」を受けることになった。

あの胃カメラなんて比ではないくらい、辛いと聞いたことがある。。

正直、不安でしかない。。


経験者数名から、結果としてポリープ切除して、大腸がんの予防につながったという話を聞き、少し前向きな気持ちなる。

吐血をして、ピロリ菌を除菌したから、再発や胃がんを避けられたかもしれないことも思い出す。

それでも、LIVEの予定もあったので、1ヶ月先に予約を延ばした。。(どんだけビビってんねん。。)

その際に、前日用の食事と当日の朝に飲む下剤を渡される。(冒頭画像)


【検査前日】

いよいよ、前日になった。。

前日は、決められたモノ(レンジでチン)しか食べられないし、夜の20時には食べ終わらないといけないので、念のために、前日と当日は休みを取った。


まず朝食は、ちょっとだけ具の入った味のない“おかゆ”。ほとんど味がしない。

吐血して入院したときは、10日くらい絶飲絶食だったが、その後の初期の病院食を思い出した。

昼食は、何も入っていない“おかゆ”と大根とじゃがいもを煮たものにトロミをつけた少量のおかず。

既にひもじくなり、なんか体に力が入らない感じになる。この段階で検査前日も休みを取って正解だったと思った。

夕食もやはり“おかゆ”とデミグラスソース風のスープにハンバーグとかにんじんの切れ身が入ったもの。

そして、夜21時ころに、健康診断のバリウム検査後に渡されるような下剤を2錠飲んで、22時過ぎにはおとなしく就寝。

この段階でこの下剤が効く気配はない。


【当日朝】

朝イチ、就寝前の下剤が、それほど効いているとは思えないが、普段と同程度の“お通じ”はあった。

そして朝の9時から、これが一番キツいと経験者は言っていた…。

点滴の大きなビニール袋の中に入った粉を水で溶かして、約1時間程度で、少しずつ飲むというのがある。腸の一斉大掃除だ。

1.8Lを1時間でということだが、高齢者は2時間とある。60歳は、高齢者のカテゴリーに入るのか??

で、この味。。ん?? 「これポカリいや、どちらかというとアクエリアス」という味で、結構、飲みやすい。

言うほど、苦にならず、1時間10分くらいで、完飲。。

冷やしていたほうが、飲みやすいが、身体にとってどうかはわからない。。


ところが、30分~1時間で来るという“もよおし”がまだ来ない。

ようやく1時間15分経過くらいから、下痢をした時の「もう水だよ…」というようなのが出だす。だが、腹痛はない。

5回くらいは排便して、飲んだ分全部出たのでは…という感覚になるが、なかなか透明な状態にはならない。。

検査を受けられるのか心配になってくる。

ようやく、7回、8回目くらいで、透明状態になり、もう出ない感じになった。

ちょうどいい具合に、量ができてるもんだな。。

大腸カメラ検査

【検査本番】

今日は運転できないので、家内に車で送迎してもらう。

受付して、着てるものは全部脱いで、尻の部分に穴が開いた、ボクサーパンツみたいなの(もちろん病院貸与)を履き、

よくある検診用の検査着に着替え、待機。。程なく、検査室に呼ばれます。

看護師さんに体温、血圧を測られ、点滴をされます。

検査は女医さんだし、そこに看護師さん3名の、計4名の女性、、ちょっと多くない??

恥ずかしいが、、まぁ尻の穴だけが出る状態ではあるが。。。


で、横を向いて寝て、足を少し抱え込むような体勢になった。。

胃カメラの時は、少しボッとなる筋弛緩剤みたいなのを注射したこともあったが、検査中は意識がはっきりしていてあとから少し眠くなった程度、、

予約時に「眠くなるようにする」そのリスクについての同意書みたいなのにサインはしているが、今回は、どんな感じなんだろう。


「では、始めますね」と言われて、次に気がついたら「はい、終わりました。。」

なんか眠くなってきたとか、「あぁ寝てた」と眼が覚めたという感覚もなく。

「始めます」と言われてから、「終わりました」まで、タイムワープした感じ(タイムワープしたことないけど…)

寝てたというより、バッサリ時が切り取られた感じだ。身体に何の痛みも違和感もない。


その時は、何も思わなかったが…。

別室で、少しの間、寝ていないといけない時に、ふと「え?検査した??」という不思議な感覚に気がついた。

看護師さんに「僕、寝てました??」と聞いたくらい。。要するに、検査自体には、何の苦痛もなかった。

どうやら検査自体は、10分程度(?)のようだが、その間だけ、寝ていたようだ。

なんて、ピッタリ寝かされていたんだ。。。


で、そこで30分くらいは点滴を受けながら、横になっていたが、起きていて家内と話もしている。

なのに、その時の記憶があまりない。

立ち会ってくれた外来時も担当の看護師さんがあとからそこに来てくれた後に

「今の綺麗な人やろ…」と家内に言ったらしいが、覚えていない。。

自白剤でも入っているのか((((;゚Д゚))))


ポリープを切除することも、検体をとって検査に回すこともなかったようで、

検査費用は5000円強、、ポリープを切除したら19000円~26000円、検体検査の場合6000円がプラスされるらしいが、それもなかった。

結果を聞くのは、次の診察時のようだが、とりあえず何もなかったのかな??


検査中、恥ずかしいことはあったのかもしれないが、それは何もわからない。。。(宮本)


ブログ画像
前の記事
2024年10月27日
コメント
name.. :記憶

画像認証
画像認証(表示されている文字列を入力してください):