本日 166 人 - 昨日 233 人 - 累計 601621 人
  • 記事検索

RSS
「逝く空に桜の花があれば佳し」・・・
戦国大名ではなく、三波春夫さんの辞世の句ですが、桜の季節になるとふと浮かんでくる。
先日、MOM版としてYouTube公開された「果てしない空に虹の花の咲く頃」のイメージは何となくだけど、この句と共通のイメージがある。

子供の頃から、私の最大で永遠の謎は、命というのか自我というものが「何処から来て、何処へ行くのか?」ということだった。
そして30歳過ぎから思うようになったのは、映画「ブレードランナー」でいうところの「Time to die」、、俗に言ってしまうと「棺桶に足を突っ込む時」
それまで、人を傷つけたり、迷惑をかけたり、恥ずかしいこともしてきたし、これからも、それは“0”にはできないだろうけど、“その時”に「あの人には悪いことをした」というのをできるだけ少なく生きたいと思うようになった。

それらが「歌のテーマです」というと嘘くさいけど、少しはエッセンスとしてあるのだ。。
歌詞を書く時、“気合を入れた歌詞”、“思い入れのある歌詞”があり、両者は必ずしも一致しない。
「果てしない空に…」は、後者である。 …というのが前述の自分の死生観とか価値観とかが影響している曲と思うからだ。。
だから、この曲はむしろ、どんどん人間的要素で創りあげていくべき曲と思えたのだが…、、
アレンジもアコースティック感の強調かと思うと、、、逆にどこかサイバーパンク風。。たけうち氏の斬新なアレンジが光っている。

そして、、たけうち氏からアレンジが届いた時、仮歌には、MEIKOさんというボーカロイドが使用されていた。
…ということで、そのヴァージョンも公開されましたので、お聞きくださいませ。。


※MOMも第3弾となったので、私のソロコーナーにMOMおよびORGのYouTube共有をまとめたページをリンクしました!!(下記からもリンク)
MOM(Monument Of Moment)

意外だったのだが、、ボーカイロイドの無機質風にこの歌詞を歌われると、、「何か切ない…」のだ。
これは新たな発見!!  まぁ、私は一切、仕事をしてない。(それが功を奏したか。…それもまた切ない。。。)

ターミネーター2でシュワちゃんの終盤のセリフ「俺は涙を流さないが、、その意味はわかった」と言われている感がある。そういえば、「ブレードランナー」でも命の尊さを語ったのは、レプリカントだったわけで…。

う~ん? ちょっと話が裕也さん的に、、オチのつけどころを見失ってしまった。。
…ということで、シェキナベイビー よろしくロックンロール!!(宮本)

 広島県と兵庫県の遠距離ユニットMOM(Monument of moment)の第3弾「果てしない空に虹の花が咲く頃」がYouTube公開されました!!



これも私のソロ作品「ULTRA7」に収録されていた曲ですが、MOMでは私の仕事は“歌”だけで、あとは、たけうち氏がアレンジ、打ち込み、ギターと奮闘してくれています。今回なかなか意表を衝くSFチックな雰囲気で、私としても斬新で面白いアレンジになってますので、ちと聞いてみてください!

この背景の画像はたけうち氏が、選ばれたのですが、歌詞の中に地下鉄からオフィス街に出るイメージの場面があり、「それに合うなぁ。」と、、
実体験として、前職への通勤で最寄駅の地下鉄から階段を上がってくるのですが(そこはもうちょっと小汚いけど…)、歌のイメージとしては、この写真に近いので、その設定で2番はお聞きくださいませ。

SFチックと言ったのは、ボーカルがMEIKOさん(ボーカロイド)ヴァージョンも近日公開されるそうなので、私も楽しみにしています。
詳しくはまたその際に…。

響声破笛丸.jpgところで、ここ1ヶ月余って、喉の不調に苦しんでるのですが、薬飲んだり、スプレーしたり、以前紹介した「ボイスケアのど飴」舐めたり、うがいしょっちゅうしたり、嫌いなマスクもして…

それでも、この曲練習してると「この曲、こんなにしんどかったけ??」というくらい、キツい。。 サビは頑張ってる感じでいいとして、Bメロは荒くなり過ぎるように思い、ファールセットを取り入れるべきか検討したくらいだった。

…で、ある日、少しマシな感じの時に歌ってみると、いけそうだったので、家の近くで草刈り機のガーという音やら、近所の建築のゴッーという音にもめげず、ボーカル録音しちゃいました。。
本当はEXILE風にきれいに歌いたい曲なのだが、、あとに控えるMEIKOさんもいることなので、対極という意味でも、いつもより力み気味でいっとります。。

ところで、何かのどによく効く薬はないかと探していると、「響声破笛丸(きょうせいはてきがん)」(エスエス製薬)というのを見つけた。。何でもボーカルご用達らしい。。
「おぉー」と思ったが、今は製造中止になっていて、他のメーカーのものしかないらしい。。私が気にいったものはよく姿を消すジンクスがある。。
まだ、使いさえしてないうちに…、ガックリだが、、今夜はスタジオ練習!! 何とか乗り切るぞ!!(宮本)

割合の話

2014年04月20日
 売場のPOPとかチラシとかをみると、昔から「98円」とかいう大きな表示をよくみる。
やっぱり100円でおつりがくるというところにインパクトがある。
そういうのは、もうかれこれ15年も前の仕事でよくやっていたからわかるのだが、、
消費税が8%になってから「あれ?」というのも時々見かける。

売る側も少ない利益率をやりくりし、時には“赤”を出しても集客に工夫しているのだから、仕方ないのだが、同じ商品が、消費税5%の時に税込み「98円」だったのが、消費税8%になったら、税抜き「98円」になっている事が結構ある。。「まぁ増税になったし。」とは思うのだが、、
消費者の目で見れば、税込み「98円」だったのだから、本体価格は「93.3…」。
本体価格「93円」、税込み価格「100円」になるのが、増税による適正な“割合”では?
「98円」に8%乗ると、「105.8円」、切捨てで税込み価格「105円」となってしまう。
これは小さい話だが、なんか余分に値上げになっている。
目の前に10%というのがあるから、いまのうちに、上げとこうというのもあるかも知れないが、価格表示方法が、いろいろになって、数字のインパクトがイマイチになっている。

話は変わって、ライブの動画とか写真を見ると、見慣れない自分の横からの姿を見ることになる。
「何だ、この自分と同じような服を着た太ったおっさんは?」と思っていると、自分だった。

これはイカンと思い。ウォーキングも腕立て伏せ、腹筋もしていたが、相変わらずの腹なので、腹筋の方法を変え、この「チャリンコ腹筋」を1分。(私の姿はあんまりなので、他の方ので…)


足上げ腹筋30秒をそれに腕立て伏せ40回を加え、1セットに1日3セットを課し、1週間ほど続けてると、気のせいか少しマシになった気がした。

…と思ってると、、 腹をへこますのには「スクワット15回が腹筋500回に匹敵する」という衝撃の情報が…。
スクワット15回

なんですと??? なんか“眉唾もの”だし、高校時代に痛めた膝のせいもあり、スクワットは敬遠してたのだが(元々嫌いだし…)、15回が500回と言われると、やるしかない!

で、腹筋はそのままに1セットのメニューにスクワット20回を加えた。
(だんだん、メニューが増えてしんどくなって、続かないダメパターンだが、)
1日60回なので、上の“割合”を元にすれば、1日2000回の腹筋をしていることになる。
それに加えて、チャリンコ腹筋と足上げ腹筋だ。。こりゃ結果が出ないわけがない…。

今、1週間。。少しは効果があるような気がするが、、、
この割合。。 信じていいのか??? (宮本)

日本一短い手紙

2014年04月20日
DSC_0125.jpg 今日は、2ヵ月半くらいに1回の通院で朝から病院で血液検査。
元々高血圧で通院しているが、数字的には糖尿病、脂肪肝。。
だいぶ脅されながら、運動や食事に気をつけて改善することで許してもらった。
最近、そこそこがんばって運動してるし、仕事してないから健全な生活をしているのだが。。。
それより病院では、口にしなかったが、ますます喉の調子が悪く、声が出にくい。
風邪を引いたのは1ヶ月も前の話なのだが、腫れた感じと違和感はまったく改善しない。。帰りに薬局で薬とスプレーを買って来た。

来週は、MOMのボーカル録音もしたいし、金曜日はバンドの練習もあるし、、何とかせねば…。

ところで、今日は家内が福山雅治のライブに京セラドーム大阪に行ってたので、午後からは娘の世話を全面的にしていたのだが、鼻チューブから薬を入れる際に詰まってしまい、チューブを入れ直すハメになった。家内はそこらの看護師さんより上手いが、私はやったことがほぼない。いわゆる食事もこのチューブ(胃へつながっている)からになるので、仕方なしにビビりながら、チャレンジ。。間違って肺に入ると大変だ。あぁ変な汗かいた。

娘が養護学校を卒業してから1年経ち、今は無所属なのだが(私もだが…)、今でも学校でお世話になった先生方に代わる代わる自宅に様子を見に来ていただける。。
ありがたい話だ。 そのうちの1人から写真の本をいただいた。

「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」
徳川家康の家臣、本多作左衛門重次が陣中から妻に宛てて送った手紙で、
日本一短い手紙と言われ、要点を押さえた名文と言われている。この本のシリーズのコンセプトはこれにあると思われる。
最近のラインとか、ツイッターとか、フェイスブックとかが得意な人はこういうのが、得意なんだと思うのだが、私はどうも頭が悪いのか、要領よく文章を短くまとめるのが苦手だ。
よってこの類のものは、フェイスブックを読むだけである。
このブログも、近年だんだん長文になりブログといよりエッセー的なものになってしまっている。(…そんなええもんではないが…)
この本で要領よく文をまとめる勉強をしてみようということで、朝、病院で血液検査結果を待っている間に読んだ。(読んでしまえた。。)

昔でいえば、川柳とか俳句とかに近い感じなのかも? そういえばサラリーマン川柳にも似ている。
…なるほど、文章というのはすべてを説明的に詳しく書くより、読み手に想像できる猶予を残している方が心の中に入っていき、より感動するようだ。目頭にくるようなのもある。子供の書いたものもなかなかである。(…というか、大人になって失ってしまった感性かも知れない。)
そういえば、テレビで子役の練習として小芝居をアドリブでやりながら、30秒くらいで号泣する演技をしていた。
すごいなぁ。。子役、恐るべし。。。それを観た私、10秒で泣いてた。(宮本)

源氏合成処理.jpg 自宅にいると、見る見ないに関わらず、大体テレビをつけている。
最近、ワイドショーで小保方さんを見ない日はないが、会見の舞台となったのが新阪急ホテル…。
以前、ここの食べ放題に行ったこともあるし、退職直後には人材紹介会社の方と会ったこともある場所だ。そして、その直後の食品偽装があって、そこでねぇ。。。
私も「STAP細胞はありまぁす。」が本当であって欲しいと思うのだが…。
先日、テレビを観ていて、デーブスペクターの「渡る理研は鬼ばかり」のダジャレに不覚にもウケてしまった。
ところで、桜の季節も終わりに近づくと、わが町には“源氏まつり”がやってくる。
源氏ゆかりの武者や女性に扮した人が馬上であるいは徒歩で行列していくのだが、近年の不景気のせいか、武者行列で鎧姿で馬に乗るゲストを呼ばなくなった。
おっさんとしては巴御前、常盤御前、静御前に扮する女性を見るのは楽しみではあるが、やはり有名人が来ないと見物客は少なくなる。
しかし、私だけではなく、今年は源氏まつりも50回記念。奮発してゲストに私と誕生日が同じ“照英”(源頼朝役)がくることになった。少々有名人としては微妙なラインだが、、 それでも「今年は盛り上がるぞ」と思っていたが…。

…何だか、周辺に写真のような源氏の白旗がまばらに立てられているだけで、いつもより告知も少ない。
私の土日のウォーキングの一環である多田神社参拝の際も、ここがスタート地点となるのに、何もない。。
なんと50周年記念ということで、私の近所ではなく川西市の中心街である能勢口方面で今年は開催されるらしい。

う~ん、徒歩で見にいけるから毎年行ってたのだが、わざわざ電車で行くほどでもなぁ。。
そりゃ私もゲストが本上まなみとか、中谷美紀とか、原田知世とか…(ブツブツ) …ならそれでも行くと思うが…。
それに50回だからって、今までの地元民をを置き去りに、集客力のある方へって、何か裏切られた気分だ。
昨年の集客力を危惧してのことかも知れないので、これを機に場所替えになるのか、それとも51回は元に戻るのか。。

元に戻るというと、声の調子はまだまだ元にも戻っていない状況だが、少しはマシになってきた。
というか、何だか基本的な声の出し方、よくわからないが出所(?)みたいなのが、少し違ってしまった感じだ。
少しずつ組み立て直さないといけないような、そんな気がする。結果、元より良くなればいいが…。

出掛けず観戦した阪神VS巨人戦で、虎党の私もまさかの阪神3連勝!!
あんなことやら、こんなことやらも、しばし忘れて、今夜は上機嫌である。(宮本)

人間五十年な人々

2014年04月12日
「人間五十年…」と踊っていた信長は49歳で死んじゃったが、私は50歳になって1週間が過ぎた。。
少しばかり再就職のメドとしていた「2014年新卒より先に」と「49歳の間に」がダブル超えし、ますます苦境に。
28歳の時は、飲酒するにも「身分証明書を見せろ」と言われたのに比べれば多少若く見られる程度なので、どこかで急速に老けたのか??

他の50歳の人はと思い、芸能界、音楽界を見渡してみると、やはりみんな若い!!(一部を除く…)
下記の写真の人は、私と同級生(1964年4月~1965年3月生まれ)の人たちである。
そこで生誕五十周年記念クイズです。「人間五十年な人 私は誰でしよう?」少しだけわかりづらい人もいるかも知れませんねぇ。。
せっかくなので、正解数による適職診断付きです。正確に漢字を書けなくても、苗字だけでもOKとします。
ヒント1:私が1人だけ混じっています。
ヒント2:3年B組金八先生の第一回目は設定が私と同級生(田原俊彦は実は少し上)右下端に集まってます。
人間五十周年な人.jpg
では、回答です!!
1.阿部寛,2.岸谷五朗,3.YOU,4.堤真一,5.勝俣州和,6.八代 英輝,7.田中裕二,8.辻本茂雄
9.薬師丸ひろ子,10.内村光良,11.南原清隆,12.ヒロミ,13.高島礼子,14.稲葉浩志,15.麻生祐未,16.吹越満
17.山口 智子,18.温水洋一,19.高橋克典,20.荻野目慶子,21.高知東生,22.宮本浩(私),23.椎名桔平,24.杉田かおる
25.恵俊彰,26.野々村真,27.亀田誠治,28.中山加奈子,29.野村義男,30.近藤真彦,31.三原じゅん子,32.鶴見辰吾

いかがだったでしようか?  では、以下診断です。

【全員正解】
透視能力があります。未解決事件を解決するなど緊急特番で活躍できるでしよう。しかし、ある組織から命を狙われる可能性がある上、緊急時以外は仕事がありません。
【30人~31人】
運が良ければ芸能レポーターになれますが、そんな職に就く機会のない人はただの芸能界通で一生を終えるでしよう。私としては、誰がわからなかったのかが、気になります。
【25人~29人】
人の顔と名前を瞬時に覚えるような才能があり、老舗旅館の女将とか探偵などに向いています。逆に忘れることが苦手で、オハコは河島英五の「酒と泪と男と女」。いまだに昭和を背負っています。
【15人~24人】
器用貧乏で何をしても普通です。大滝秀治さんが生きていたら「おまえの話はつまらん」と怒られるところです。若い頃に「君は何でもやるけど、何にもできなくなるよ。」と忠告され、そうなります。(…そりや、私か。。)
【5人~14人】
何でも手を抜かず、一生懸命なのに報われないことが多いでしよう。勤勉だけど要領の悪いサラリーマンタイプです。見る人は見ているものですが、見てるだけでしよう。人は当てにせず頑張りましよう!
【1人~4人】
メディアにほとんど触れずに生きてきたか、この問題に本気で向き合う気がなかったかのどちらかです。前者なら、頑固な職人に、後者ならその人生への力の抜け具合は個人的には結構好きですが、少々心配です。
【0人】
既に仙人の域に達しています。誰が50歳になろうが、世間がどうであろうがどうでもいいんです。仙人なのだから。。。

「…そんなヒマあったら・・」 お怒りごもっともです。 (宮本)

DSC_0049.jpg明日の誕生日で50歳になる宮本です。
40代最後の日は、朝も散歩、昼も妻子を伴い同じコースを花見がてら散歩。
上の写真は川沿いの散歩道、ここからしばらく桜のトンネルがつづくのだが、最近、その先にさらに下の写真のような道があるのを発見した。毎朝、良い花見ができる。


DSC_0054.pngところでセンバツも終わると、妙に寂しくなった。
大阪桐蔭以外は初戦敗退し、2回戦ですべて消えた昨年と違い、今年は近畿勢は大健闘だった。
私のベスト4予測(履正社、龍谷大平安、沖縄尚学、明徳義塾)の4校がすべてベスト8入り、龍谷大平安が優勝、履正社は準優勝だから、まずまずの結果だ。
ただ、豊川、桐生一高の健闘が読めなかったのが反省点。この2校に上位を予想したチームが敗れた部分が予想外となった。
“春”ということもあるが、全体的には小粒な印象を受けたが、良い試合が多かった。
それと継投が多かった気がする。昨今、1人のエースが投げ抜くスタイルは減りつつあるが、今年ビックリしたのが、甲子園のみならず、秋の大会など公式戦で投げたことのない投手も中継ぎばかりか、先発に起用されたりするチームが、見受けられた。しかもその選手が大舞台で結果を出しているのは驚きだ。
選手層の厚さもすごいが、最近の若者は、度胸が据わってるなぁ。。。

浪人の身なので、ほぼ全試合に、開会式と閉会式まで観てしまったが…。
センバツの行進曲はヒット曲をマーチにアレンジされるのだが、これを第34回~58回までの25年にわたりこのアレンジを手掛けておられたのが、故辻井市太郎先生だ。センバツというと辻井先生を思い浮かべる。
辻井先生は、この4月から橋元市政により、一般社団法人となる大阪市音楽団の団長を1947年~1978年務められているが、川西市吹奏楽団の創設にも尽力された方である。
中学時代の吹奏楽部の顧問の先生が、そこに所属していたコネもあったのだろうが、夏のコンクール前に吹奏楽部が辻井先生に練習をみてもうらうことになった。

…といっても、1、2時間のことであったと思う。
特にガッツリと指導を受けるというものでもなかったが、温厚な方というイメージが記憶に残っている。
ちなみに私はトロンボーンを吹いていたが、下手くそだった。吹奏楽部にも各楽器で、1st、2nd、3rdというパートがある。
私は3年間、2ndだった。野球なら2ndが一番守備が上手そうなものだが、ここでは1stが主旋律を吹く、2ndは盛り上がりでは、ユニゾンでガンガンいくときもあるが、下ハモだったり、リズムだったり、ギターでいえばサイドギターの役割。逆に3rdの方が、別のメロディだったり、ベースラインぽいことをしてたり、面白いパートな気がする。

で、上手い人はみんなちょっと褒められたいとか思っているところ、辻井先生が、演奏が止まった時に、「えーと、トロンボーンの2ndの人…」、みんなが一斉に私の方を見た、「何でこいつ?」という目あり、ちょっとした嫉妬の視線あり…。 が、先生はつづけて、「…もう少し、音抑えて。。」
 みんなの視線が安堵とともに離れた。。しかし、辻井先生に一応、声を掛けられたということに自分の中では思っている。下手くそなのに、思いっ切り吹いてたなぁ。。。

明日、スタジオ練習なのだが…、今日の個人練習、喉の調子が最悪のまま戻ってこない。 ちょっと声帯自体、腫れぼったい感じがする。
何とか一気に治す方法はないものか??(宮本)

ついに4月になってしまった。。
消費税は上がるが、私の声の調子は例の絶不調+風邪(?)の後遺症で悲惨な状況から、なかなか上がって来ない。。
なんか落ちるところまで堕ちている。 こんな時は、“この人”の声が聞きたくなる。 人見元基先生である。

ハード系のヴォーカリストというと、私からみるとスゴイ人が多い気がする…。
しかし若い頃、結構ライブを見たが、そのままスゴイ人と、生ではそうでもない人がいる。
この人見元基は、まさしく前者であった。いい意味で“レコードのまま”もしくはそれ以上のパフォーマンスであった。

それほど見識が広くない私が言っても説得力がないが…、
この分野では、デーモン小暮閣下(色物と思われる傾向もあるが…)、稲葉浩志などは、野球の投手に例えると、150Km超の速球に多彩な変化球を持つ日本を代表するヴォーカリストである。
人見先生は、160Kmの豪速球をガンガン投げ込んで来るヴォーカリストという気がする。
そして日本ロック史上最高の男性ヴォーカリストは誰かと問われると、やはりこの人を推したい。
まずは、1曲。

演奏はVowWowのヴォーカル時代のものだ。
知らない若い人のために説明すると、まだジャパメタブームなど来るとは思いも寄らない1976年、山本恭司率いるBowWowがデビューした。
やがて1980年代、ジャパメタブームがやって来た。
1984年VowWowと名を変えた新メンバーとして迎えられたのが、人見元基とキーボードの厚見玲衣。
はじめて聞いた時は、衝撃だった。山本恭司氏は、バンドをまとめるのに手を焼いたそうだが、当時私が読んだ記事などでもブームに乗る他のバンドの言動などに歯に衣着せぬ言動もあったようだ。どこか孤高の存在でもあった。
当初は日本語の歌詞だったが、海外進出を意識したのか、英語歌詞となっていった。
それらのせいか、日本での評価より海外での評価の方が高かったそうだ。

1990年VowWowの解散とともに、人見元基は、商業としての音楽業界が嫌になったのか、一線を退いた。
「あぁもったいない」と思うが…。凡人が「あの人は今…」などと言って、一世を風靡した人に余計な心配をしているのと同じだった。。
この人、英語がうまかったはずで、実は東京外大出身で英語の教員免許を持っていたそうで、現在は高校で英語教師をされている。
「人見先生」は本当に先生だったのだ。歌以外にも立派なスキルを持っていたわけだ。
今も、時々、ナニワエクスプレスなどのゲストとして歌っていることはあるようなので、両方を生かす道に進んだとも言える。

その後、こういうのも歌っている。


この曲、私の記憶が正しければ、ギターは元マリノの大谷令文、キーボードは難波弘之。
何だかムダにパワーのあるF1カーで農道を走ってる感はするが、手を抜かないその歌声「先生さすがです。」(宮本)