もう22年以上前の前々職に勤務していた時のこと、、、
「来客ですよ」と伝えられた。事前にアポがあったわけではないが、取引先の営業の人だ。
応接に行こうと歩いていると、当時、私がマネージャーをしていた部署の作業場の前を通ったところで
部下に呼び止められ、仕事のことを聞かれた。
そして、その用事が済んだら、私は自分の席に戻ってしまい、それから1時間近く経過したところで
トイレに行こうとして、その来客に呼び止められた。
「あの、お忙しかったら、今日は帰りますが…」少々、怒気をはらんでいる、そりゃそうだ。
平謝りに謝ったが、、完全に来客のことを忘れてしまっていた。
あり得ない失礼だ、、、そこに我ながら凄く驚いた。
当時は、凄まじい睡眠不足で、いろいろあったエピソードのひとつだが、それは次回、書くとして、
そんなことがあったから、やはり疲れていると、記憶力というか集中力は落ちるとは感じていた。
そんな「記憶」という昭和ノスタルジーを感じる曲を! なぜか歌詞の字幕がハングルですが…。
ノスタルジーを感じてもらったところで、それから20年以上経過して、、
当時ほど、無理はしていないが、年のせいか、、それだけではないのか…、
ここのところ記憶力というか、かなり心配な現象が増えて来た。
今の会社でも、仕事上、ずいぶん多くの人と会う。
なかなか、顔や名前や社名を覚えられなくなった。
少なくともパッと名前が出て来ない。
来ていただける場合はいいが、こちらから訪問する時は、1度、2度会っていても、間があいてしまうと
もう顔が浮かんでこない。訪問して受付に出て来られた人に「○○さんとお約束している…」などと
言った相手が、当人だったらなどと、想像するとゾッとする。
時節柄、オンライン面談も半数以上になってきたから、なおさらだ。
電話で「ご無沙汰しています。○○です。覚えていただいていますか?」
「ん?誰?」と思いながら、「もちろんです!」と答えてしまい、、、
必死で、記憶を巡らせたり、名刺ホルダーをめくったりすることもある。
最近では、普段、身近で仕事をしている人でも咄嗟に名前が出ないこともある。
そして何より、PCで何かの書類を探そうとフォルダをクリックして次の瞬間、
「何を探そうとしてたっけ?」とか、
何かを思いついて、メモしようとか、何かをしようとして、「何だったけ?」とかも多くなった。
脳細胞が崩壊していってるのか、脳が疲れているのか、、よくわからんが、、
大丈夫か? 俺…。
なんとか記憶力を回復する方法はないものか??
ネットを検索してみると、
そういった本も書かれている池田義博さんの「脳をだまして、記憶力を上げる3つの方法」という記載があった。
そのひとつは「ながら」がNGとのこと。
私は昔から「ながら族」だが、通勤時も音楽聞きながら本を読むとか、野球観ながら、音楽制作するとかやってる。
脳は、いろいろ同時にやってると、それを重要事項と認識してくれないらしい。
ふたつめ、脳は、寂しがり屋ということで、あまり会いに来ない人はすぐに忘れるらしい。
「記憶の定着度=復習の回数」要するに復習が必要ということ。
時々、会った人のことや会社のことなどを、見返すといいわけだ。
そして脳は感激したことも忘れにくいらしい。
覚える際に何か気持ちが動くことを付け加えればいいわけだが、あの歴史の年号を覚えるような感覚もそのひとつのようだ。
これらをひとつにまとめると、、
「集中して、楽しみ、そして復習を繰り返す」ということ。
なるほど、、、時間がないと、全部ないがしろにしてしまいそうなことでもあるが、
脳も衰えているのに、集中もせず、復習もせずでは、、そりゃ忘れもするわけだ。
何かをする時は、他に気になることがあっても、もう割り切って、
「その場に集中する、そして楽しむ」といいわけだが、、、
集中力かぁ…。(宮本)