私の読書のほとんどは歴史小説なので、本棚に並ぶのは、永井路子、司馬遼太郎、吉川英治、山岡荘八…が多くを占める。
ふと片隅に、それらより年季の入った本がある「悪霊島」「獄門島」「八墓村」、当時はもっとあったと思うのだが、中学生の時に、よく読んでいたのが、横溝正史シリーズだった。
今は、あまり込み入ったことを考えたり、謎解きみたいなのが、脳が面倒くさくなって、興味がなくなってしまったが、元々、少年時代は推理モノはまずまず好きだったのと、オカルトチックな部分も加味して、横溝正史の金田一耕助シリーズにハマっていた期間があった。
小説自体は、ほとんどが戦後まもなく、私が生まれるよりも前に書かれたモノだが、
これらがもてはやされたのは、45年くらい前の話だし、私が本を読んだのも、そのあたり。
ストーリーとかはほぼ覚えていない。
金田一耕助が、主役なのだが、書物では、本来該当者たちには、あまり関係のない普通の人が「私」として描かれ、非日常の世界に巻き込まれていくストーリーに同様に引き込まれていた感がある。
映画化もされたが、私がよく観ていたのはTVドラマ。
私にとって、金田一耕助と言えば、古谷一行。。
1977年、1978年、土曜日の夜にTV放映されていた。
で、そのエンディングに流れていたテーマが、かなり耳に残るサビで、妖しげな曲と歌声だった。
そのサビだけはずっと耳に残っていたのだが、45年の間、その曲を耳にしたことがなかった。
…なのに、そのサビのメロディを覚えているというのは、凄いインパクトだ。
気になってYoutubeを探索してみたら、あっさり見つかった。
便利な世の中だ。茶木みやこさんが歌う「まぼろしの人」という曲だった。作曲もご本人。
ただし、私の記憶の中で口ずさんでいたのは、「だけど、あの同じ空の下で~」だったが、
本当は、「なのに、この同じ空の下~」だった。。。
…私が勝手につけた歌詞の方が歌いやすい気が少しした。。。
また、第2シリーズは同じく茶木みやこさん歌う「あざみの如く棘あれば」
茶木みやこさん、フォークシンガーとのことだが、この曲は、ジャジーな曲ですね。。
それはそうと、45年前。
昔、聞いていい曲と思っていた曲と再会すると、、音の古さに直面し、時代の流れを実感することが多い。
ちょっと違うかもしれないが、子どもの頃、おいしいと思っていたお菓子を今食べると、、「アレ、そうでもないな」と思うのと少し似ている気がする。
でも、この曲、思っていたほど、、古くもない気がする。。。
ちょっと意外だった。
結構、ドラマのエンディング曲って哀愁漂う、秀逸な曲が多いので、
少し追っかけてみようかなと思い、今回Vol.1としてみました。
気が向いたら、、、続くかも???(宮本)