最近は何かと不寛容な時代になった。
もちろん、許してはいけない事はたくさんあるし、、フェイクニュースもいただけないが、
ちょっとした失言とか、番組で軽微なヤラセがあったとか。。
え、、まぁ私は決してしませんが、、、不倫とかも、当人同士ではそりゃ、許す許さないがあるだろうけど、
芸能人が活動自粛になったり、、ほぼ追放状態になったり、、「あれ? いつの間にそんなに厳しくなったのか?」芸の肥やしとか言われたのは、遠い昔。。。
それはそうと、子どもの頃、亡き父に「プロレスは八百長だから観るな、ボクシングは真剣勝負なので観て良し!」ということを言われていた。その真偽はよくわからないが、、、
少年時代、、1978年から86年までの約10年間、水曜スペシャルで「川口浩探検隊シリーズ」なるものが放映されていた。どんな番組かというと、こんな感じ…。
「人類としてはじめて洞窟に突入する!」などというエキサイティングなナレーションとともに洞窟に入るのだが、それを洞窟の中から、撮影していたり、、突っ込みどころは満載。
高校時代の木曜日は、クラスメイトと、それらの「ツッコミ」を話題にするのも楽しみだった。
嘉門達夫がこんな歌を出してしまうくらいだから、、、
「プロレス」もどこまでがリアルでどこまでがショーなのか、門外漢なのでわからないが、鍛えているからできることであるのは確か。
私も高校時代の柔道部で、新入生が部活見学に回って来るときは、乱取り(試合形式の練習)を派手に演出し、小さい者が、大きい者を投げ飛ばしたり、投げの応酬を申し合わせてやったりした。。これもしっかり受け身ができるから、できることではあるが、、、
本来はもっと地味だし、、そんなに簡単にきれいに投げられない、、面白く見せて、入部希望者を増やすためだ。。。
「川口浩探検隊」も、それを制作する側も観る側も承知の上の、、「プロレス」のような番組だったと、少年ながら認識していたと思う。
大学生になり、下宿生活をはじめ、ほぼTVを観なくなったので、1983年からは観ることがなくなったが、1985年10月に同じテレビ朝日の『アフタヌーンショー』が起こしたやらせ事件が社会問題となったことと、川口浩が癌で療養に入ったこともあり、同年11月をもって終了したらしい。
やってはいけない領域の「ヤラセ」が出現したことで、その範囲がエンタテインメント的な「ヤラセ」まで広がるきっかけになったのかもしれない。
そういえば、ワイドショーで定番だった心霊写真とか怪談話も姿を消したような気がする。
今だと許されないだろうし、ちょっとした事でも、テロップで釈明がなされる状態。
しかし、ふと思うには、、ちゃんとしたニュースでは、事実をきっちり伝えなければならないが、、
これは「ヤラセ」だろうとか「ガセ」だろうとか、、ドラマにしても悪影響を及ぼすストーリーだとか、場面だとか、その規制を強めるより、観る者が、真偽と現実とフィクションをしっかり判断する訓練、観る目を養うことも大切だと思うのだ。
確かに今、コロナでマスクと消毒を徹底すると、インフルエンザはともかく、ここ2年半ほど風邪も引いていない。
これはこれで、いいのだが、、子どもの頃に罹って、免疫を持っていた方がいい病気を経験していない子どもたちは、、将来、大丈夫なのかな?? と思ったりもする。。それと少し似てないかな???
ところで、探検隊が、探しに行ったモノって、明確に新発見したモノはあったのだろうか??
ネッシーとか、雪男とか、ツチノコとか…、、それらも探しに行った気がしていたが、それは別の話だったようだ。。
実を言うと、ほとんど記憶に残っていない。
冒頭の動画のように、出だしは、「特別狙撃隊S.W.A.T.」のテーマに乗り、、、ロマンと好奇心を煽り、私の記憶違いかもしれないが、最後は、頑張ったけど、発見まではは至らず、、
「ロッキーの最終ラウンド」のテーマをBGMに夕陽を浴びてノスタルジックに帰還する場面があったような…気がする。
もう10数年前、前職で採用担当をしていたころ、、人材紹介会社の人に「このようなスキルを持っている人を」と依頼していると、
多くの担当者が半笑いになった、、、「そんな人いませんよ」と。。。
ある担当者は、怒気をはらんで、こう言った。。「そんなのツチノコを探すようなもんですよ」と。。
それから数か月後、その担当者から電話があり、興奮気味にこう言った。。
「ツチノコがいました!!」 なかなか味のある言いまわしだ。。
きっと、私と同世代のこの担当者も、、「川口浩探検隊」を観て育ったに違いない!! (宮本)