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声の仕事とハッタリ

画像 昨日は、3ヶ月の待機期間を経て失業保険認定日となり、ハローワークへ行って来た。
この日が来る前に就職したかったが、激甘だったな。。
一向に面接にも呼ばれない状態が続いているが、それこそが中高年の転職活動との事。。。
しかし、書類選考でNGの“お祈り”が来ても、心のどこかでホっとしている部分もある。
そろそろ、こんなところから、心構えを変えないとなぁ。

それはそうと、もうニュースでも大々的に取り上げられていたが、波平さんの声で知られる永井一郎さんが亡くなった。
もう82歳、私の父より年上なのに現役ということ自体すごいのだが、何だか永久に不滅なような気がしていたので、さびしいなぁ。。
45年間「サザエさん」の声優を共にされていた方もいるので、長きに渡りいっしょに作品を作ってた仲間がいなくなるというのは、どういう気持ちなのだろう。。。
ところで、マスオさんの声はいまだに近石真介さんと思っていたら、78年までだった。。
…そうか、ずっとあるモノと思いつつ、もう35年ほどまともに見てなかったのだな。
2月9日(日)の放送分が最後の“波平”さんのようだ。

 前職で動画作成にも関わっていたので、声優さんの録音に立ち会うこともあった。
ある女性の声優さんは、テレビのナレーションもされているのだが、小さな女の子の声、男の子の声、普通に若い女性の声、洋画風のちょっとセクシーな女性の声まで、微妙なニュアンスのバリエーションも交えて、その場の注文で声を作ってしまい、いくつもの役を独りでこなしてしまう。
ベテランの男性の声優さんもそうであったが、打合せで話をしてる時などの話し声は普通の関西のおっさんなのに、録音になるとガラリと声が変わる。
 「…声の出し方が、違うんだな」と思った。
これは歌にも共通することだろう。声優さんで歌がうまい人が多いのもそのせいかも知れない。

製品のPR動画(YouTube)をいくつか作成した時、経費節約のために自分でナレーションも吹き込んだ。
最近は、俳優さんや芸人さんでも、声優やナレーションをやってもうまい人が多い。
多少、声優さんや俳優さんのモノマネ風にやればと思ったが、難しいものだ。棒読みだし、滑舌悪いし。
 会社でやるのも何なので、家族が寝静まった夜に自宅という環境でのボソボソ録音だったせいもあるが…。
少し、テンションを上げようとやってたら、寝床から「うるさい!」と妻に怒られ、、その後、テンションがガタ下がりになってしまった。。

永井一郎さんの録音風景を見てると、声だけでなく表情、身振りまで演じているんだなと思った。
あれくらいのテンションで、少しおおげさなくらい感情表現するのが良い。これも歌と同じだ。。

大学生になった頃、先輩の友人が映画を撮るというので、やった事もないクセに立候補してやらせてもらった。
よくわからんストーリーだった。主役の女性の死んだ元カレ役と思ってたが、セリフは1つだけなのに「君が主役だ」と言われた。
調子に乗ってその“監督さん”に見てもないのに「“陽炎座”の松田優作風でいいっスか?」とか偉そうに言った。
“監督さん”は苦笑いしながら、「…できるんなら。。」と言ったが、、、
結果? セリフ1つだけだったが「役者にはなれんな」と思い知った。
その後、映画はどうなったのか知らないが…、
…この頃の厚顔無恥にハッタリかませる“ずうずうしさ”が今の自分に欲しいなぁ。。 (宮本)

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