まだ現段階では就職浪人中のおっさんの労働問題を考える第2弾…。
“産業競争力会議(議長・安倍晋三首相)”が検討しているという「残業代ゼロ法案」。
「成果で評価される自由な働き方にふさわしい労働時間制度の新たな選択肢」とか。。。
厚生労働省では、「世界レベルの高度専門職」に限定すべきとか「課長代理は対象外」などという見解とのことだが…。
何だか、「働きすぎ」を無くしたいのか、助長したいのかよくわからないし、タイトルにしたものの、私、サラリーマン生活26年。。 残業代が出る会社(契約)で働いたことがないので、ピンと来ない。
…で終わるわけにもいかないので…。
そもそも「世界レベルの高度専門職」に限るのなら、それが全体の何パーセントいるのか、そもそも「世界レベル」って??
そんな人が、ちまちま残業代がどうとか…? そういう人たちが契約の話し合いを勝手にやってくれればいいというのか…、
一般庶民にとっては“毒にも薬にもならない”のでは??
結局、問題はその対象がどこまで広がり、たいして稼ぎのない似非ホワイトカラーにどのように影響するかというところだと思うが、「世界レベル…」と「課長代理」との隔たりがえらい大きい気がする。
そもそも職業をホワイトだとか、ブルーとか、、高度とか…何とか、線引きされるのも「何だかな…」という気もする。
要するには、残業代なんてものがあるから、効率悪くダラダラ働き、「日本人働きすぎ」と言われる上に、企業の人件費も上がり業績が落ち、不景気になるので、一定の“成果”への報酬として時間は関係ない給与体系にしたいということかな??
(あまり詳しく情報みてない私の感覚的な理解によるざくっとした要約です。。。)
すると人に時間が増え、金も使い、旦那も早く帰るから、少子化も解決。。。などとも言われているようだ。
…TVショッピングの商品の機能紹介じゃあるまいし…。
そもそも、“成果”を公正に明確に設定できる企業ってそんなにあるのだろうか?
誰でも同様に組み立てられるような平均8時間で100個できる作業があるとして、「Aさんは6時間でできたので、6時間勤務で帰っていい。Bさんは10時間掛かったけど、残業代は出ないよ。」 これなら、納得だ。
しかし、ほとんどの仕事はそんなに単純な話ではないし、企業はAさんを6時間で帰すだろうか?
Bさんは10時間働き、Aさんには8時間で130個くらいやってもらいたいと思うだろう。いや良心的な企業でもそのうちAさんの8時間での“成果”が基準になるだろうことは容易に想像がつく。
このような“成果”を明確にしやすい仕事でさえも時短になることは考えづらい。
私の場合…、残業代がつかなくても、モチベーションに影響することはなかったし、仕事があればやったし、逆に仕事がないのに残業がつくからと言って、わざと残業したり遅延を働くヒマがあるなら、早く帰って、曲のひとつも創りたいと思っただろう。。
なので、もうひとつこの法案の前提がやはりよくわからない。
残業代が出るから仕事ないけどボンヤリと時を過ごしている社員がいたとしたら、それは残業代が出る“仕組みの問題”ではなく、社員のモラルと企業の管理能力の問題であり、まったく別の話のように思える。
だから、「残業代ゼロ」にすれば、時短になるというのは“アベコベ”ではないだろうか?
“成果”主義というのは、聞こえはいいけど、多くは企業の管理放棄に近い。 おそらく“できる人”に仕事が集中してしまう。
それが給与に反映すればいいけど、されなければ、“できる人”の残業が増え、残業代ゼロになれば、不公平感が増すばかりだ。
真に時短を目指すなら、“残業代アリ”にした方が企業が真剣に残業撲滅に乗り出し、仕事の効率化を行い、ムダな残業は無くなる。
おそらく、この法案の効能としては…、
特に中小企業では、都合良くいろいろな条件は浸透せず、「残業代ゼロは合法」だけが独り歩きしてしまう気がする。
そしてやたらと“課長さん”が増えることになるだろう。
どちらにしても、“残業代”がどうこう言ってる現場と、この議論がされている世界の温度差が、まるで別世界という気がしてならない。。
サービス業とか、、若い店長が僅かな店長手当という管理職手当で、泥沼のように働いている。…という話をよく聞く。
無理なコスト削減を要求され、人を減らす、今度はバイトも集まらない。。自分が死ぬほど働くしかなくなる。
管理職だから残業は出ない。(私もサービス業時代、そこまでひどくはないけど、経験がある。。)
成果があろうがなかろうが、働かないと(そこにいないと)いけない。
しかし、企業としても残業代をちゃんと払うと、経営が苦しくなる。。洗脳やらなんやら、あの手この手で体制維持。。
やがて問題化してしまう。。 残業代ちゃんと払うなら、人を増やし、正規の給与で勤務体系を整えた方が、当然低コストである。。
だがしかし、ブラックという噂が出ると、もはや人も集まらないというスパイラルに陥る。。
たぶん残業どうたらの問題を一番抱えているのは、ここだと思うけど…。
「鉄矢、働いて働いて働きぬいて、休みたいとか 遊びたいとか、そんなこといっぺんでも思うてみろ。そん時は死ね… それが男ぞ、それが人間ぞ」 って歌が昔あったな。。。 時は流れるのだな…、良くも悪くも。 (宮本)
“産業競争力会議(議長・安倍晋三首相)”が検討しているという「残業代ゼロ法案」。
「成果で評価される自由な働き方にふさわしい労働時間制度の新たな選択肢」とか。。。
厚生労働省では、「世界レベルの高度専門職」に限定すべきとか「課長代理は対象外」などという見解とのことだが…。
何だか、「働きすぎ」を無くしたいのか、助長したいのかよくわからないし、タイトルにしたものの、私、サラリーマン生活26年。。 残業代が出る会社(契約)で働いたことがないので、ピンと来ない。
…で終わるわけにもいかないので…。
そもそも「世界レベルの高度専門職」に限るのなら、それが全体の何パーセントいるのか、そもそも「世界レベル」って??
そんな人が、ちまちま残業代がどうとか…? そういう人たちが契約の話し合いを勝手にやってくれればいいというのか…、
一般庶民にとっては“毒にも薬にもならない”のでは??
結局、問題はその対象がどこまで広がり、たいして稼ぎのない似非ホワイトカラーにどのように影響するかというところだと思うが、「世界レベル…」と「課長代理」との隔たりがえらい大きい気がする。
そもそも職業をホワイトだとか、ブルーとか、、高度とか…何とか、線引きされるのも「何だかな…」という気もする。
要するには、残業代なんてものがあるから、効率悪くダラダラ働き、「日本人働きすぎ」と言われる上に、企業の人件費も上がり業績が落ち、不景気になるので、一定の“成果”への報酬として時間は関係ない給与体系にしたいということかな??
(あまり詳しく情報みてない私の感覚的な理解によるざくっとした要約です。。。)
すると人に時間が増え、金も使い、旦那も早く帰るから、少子化も解決。。。などとも言われているようだ。
…TVショッピングの商品の機能紹介じゃあるまいし…。
そもそも、“成果”を公正に明確に設定できる企業ってそんなにあるのだろうか?
誰でも同様に組み立てられるような平均8時間で100個できる作業があるとして、「Aさんは6時間でできたので、6時間勤務で帰っていい。Bさんは10時間掛かったけど、残業代は出ないよ。」 これなら、納得だ。
しかし、ほとんどの仕事はそんなに単純な話ではないし、企業はAさんを6時間で帰すだろうか?
Bさんは10時間働き、Aさんには8時間で130個くらいやってもらいたいと思うだろう。いや良心的な企業でもそのうちAさんの8時間での“成果”が基準になるだろうことは容易に想像がつく。
このような“成果”を明確にしやすい仕事でさえも時短になることは考えづらい。
私の場合…、残業代がつかなくても、モチベーションに影響することはなかったし、仕事があればやったし、逆に仕事がないのに残業がつくからと言って、わざと残業したり遅延を働くヒマがあるなら、早く帰って、曲のひとつも創りたいと思っただろう。。
なので、もうひとつこの法案の前提がやはりよくわからない。
残業代が出るから仕事ないけどボンヤリと時を過ごしている社員がいたとしたら、それは残業代が出る“仕組みの問題”ではなく、社員のモラルと企業の管理能力の問題であり、まったく別の話のように思える。
だから、「残業代ゼロ」にすれば、時短になるというのは“アベコベ”ではないだろうか?
“成果”主義というのは、聞こえはいいけど、多くは企業の管理放棄に近い。 おそらく“できる人”に仕事が集中してしまう。
それが給与に反映すればいいけど、されなければ、“できる人”の残業が増え、残業代ゼロになれば、不公平感が増すばかりだ。
真に時短を目指すなら、“残業代アリ”にした方が企業が真剣に残業撲滅に乗り出し、仕事の効率化を行い、ムダな残業は無くなる。
おそらく、この法案の効能としては…、
特に中小企業では、都合良くいろいろな条件は浸透せず、「残業代ゼロは合法」だけが独り歩きしてしまう気がする。
そしてやたらと“課長さん”が増えることになるだろう。
どちらにしても、“残業代”がどうこう言ってる現場と、この議論がされている世界の温度差が、まるで別世界という気がしてならない。。
サービス業とか、、若い店長が僅かな店長手当という管理職手当で、泥沼のように働いている。…という話をよく聞く。
無理なコスト削減を要求され、人を減らす、今度はバイトも集まらない。。自分が死ぬほど働くしかなくなる。
管理職だから残業は出ない。(私もサービス業時代、そこまでひどくはないけど、経験がある。。)
成果があろうがなかろうが、働かないと(そこにいないと)いけない。
しかし、企業としても残業代をちゃんと払うと、経営が苦しくなる。。洗脳やらなんやら、あの手この手で体制維持。。
やがて問題化してしまう。。 残業代ちゃんと払うなら、人を増やし、正規の給与で勤務体系を整えた方が、当然低コストである。。
だがしかし、ブラックという噂が出ると、もはや人も集まらないというスパイラルに陥る。。
たぶん残業どうたらの問題を一番抱えているのは、ここだと思うけど…。
「鉄矢、働いて働いて働きぬいて、休みたいとか 遊びたいとか、そんなこといっぺんでも思うてみろ。そん時は死ね… それが男ぞ、それが人間ぞ」 って歌が昔あったな。。。 時は流れるのだな…、良くも悪くも。 (宮本)
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